久々に中共空軍が台湾海峡で境界線侵入
4月 11, 2023
台湾の蔡英文総統が米国でマッカーシー下院議長と会談したことへの対抗措置として、中共は台湾本島を取り囲む形で軍事演習を開始した。
5日には航空母艦「山東」が台湾南方のバシー海峡を通過し台湾南東沖を航行し、沖縄・宮古島沖で“120回の発着艦を行ったと伝えられている。
空母「山東」といえば、中共発の新造空母であり、スクラップを再生させた遼寧と違い、全く新たに遼寧をコピーしたというユニークな空母だ(笑
しかし、スキージャンプ方式で、エンジン出力の出ない中共製戦闘機の発艦では、弾薬類は殆ど積めず、燃料も最小限だから、まあ単なるデモンストレーションだろう。
その後は例によって台湾海峡を空軍機が境界線の間をチョロチョロしていたようで、9日には下の図のように34機が境界線を跨いでいたようだ。
その機種の構成を見れば、例によって戦闘機だけでも5いう総動員であり、まあ何とか動く機体を寄せ集めたのだろう(笑
・SU-30x8機:ロシア製のスホーイ30戦闘機で1997年から運用中
・J-10x6機:中共が独自に開発した軽戦闘機で西側のF-16に相当する
・J-11x4機:J-10の複座仕様で本来は訓練用だが、主力機の不足から中共としては貴重な主力機として使用されている。
・J-15x4機:空母に搭載するためのJ-11の艦載機仕様
・J-16x8機:2014年から運用されている最新鋭戦闘機だが、ロシアのSu-27を無断コピーしたパチもの。
というお馴染みの寄せ集めで、これに加えて、これまたお馴染みのY-8 ASW対潜哨戒機とKJ-500早期警戒機、Y9-EW輸送機などが各1機。そしてヘリコプターや無人機など、兎に角マトモに飛べる期待を掻き集めて威嚇している、という涙ぐましい現状を見せている。
でもまあ、これは日本にとっても大変な脅威だと報道して、左が掛った国民にも防衛費の増額も止む無し、と思わせるには有難い状況で、中共様に感謝が必要だねっ。
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