ワグネルのトップがロシア軍の拠点をウクライナに提供を申し出ていた
5月 17, 2023
このところ色々取り沙汰されているロシアの民間軍事会社、ワグネルだが、そのトップであるプリゴジン氏が今年1月、ウクライナ側にロシア軍の位置情報の提供をもちかけていたと、米ワシントンポスト(電子版) が報じている。
これはチャットアプリ「ディスコード」に大量に流出した米軍機密文書から判明したという。
最激戦地の東部ドネツク州バフムトで露軍側の主力部隊となり多数の死傷者を出しているワグネルトップであるプリゴジン氏は、ウクライナ軍がバフムト周辺から撤退することを条件に、露軍の位置情報提供を複数回にわたって提案したが、これに対してプリゴジン氏を信用していないウクライナは、この提案を拒否したという。
どうも最近のワグネルはロシアの捨て石的に使われているようで、これにはプリゴジン氏も相当不満を持っているようだ。
ところで、「ワグネル」という呼び方はドイツ語読みで、英語的に言えば「ワーグナー」であり、そう、あの音楽家のワーグナーと同じだ。そしてワーグナーと言えばベトナム戦争当時の映画「地獄の黙示録」で、米軍のヘリがワーグナーの「ワルキューレの騎行」を鳴らしながら地上のベトコンをロケット弾で皆殺しにするシーンを思い出す。
因みに慶応義塾大学のオーケストラ部の名称は「ワグネル・ソサエティ・オーケストラ」で、最近の情勢では何やら誤解されたりしないのだろうか?
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