クルマ試乗記の裏話2 【Cクラスが3シリーズか】
7月 20, 2023
次回の買い替えに於いて、本命と考えていたメルセデスベンツCクラスワゴンだが、実は時期的にFMCと重なっていた。Cクラスは伝統的なメルセデスの雰囲気を残したW202から大幅に近代化されたW203へのフルチェンジへのタイミングだった。
ところが、ワゴン(S202)については旧モデルを継続生産していたのだった。
実は継続生産という事で価格的にはリーズナブルで、これはチャンスだったのだが、新型の評判も良く、さんざん悩んだ挙句に、ワゴンがS203となるまで約1年間を我慢したのだった。
そしていよいよS203が発売となって目出度く見積もりやら詳細を検討したのだが、実はヤ●セの担当セールスが全くダメダメで、こんな奴から買ったらば後々トラブるのは目に見えていた。そこで、念の為にBMWディーラーに寄って3シリーズに試乗してみた。
3シリーズのイメージはCクラスに比べてどうしてもひ弱なイメージがあったが、W203と同時期にフルモデルチェンジされたE46はボディーも見たろころ中々ガッチリしているし、実際に乗ってみてもその剛性感は充分に感じられた。最初に試乗したのは4気筒2.0Lの318iだったが、定評あるBMWエンジンだけにメルセデスの2.0Lと比べてもスムースさなどでは上のようにも感じたが、決定的という程でもなかった。
そして次に試乗したのが320iで、何と6気筒2.2Lを搭載していたのだった。このクルマのエンジンは318iと比べればマルで別物であり、シルキーシックスと言われるBMW6気筒の恐るべきスムースさには驚くしかなかった。動力性能も僅か0.2Lの差とは思えない程で、4気筒と6気筒の差を思い知らされたところだ。
その日は一度帰宅して一日ゆっくり感がえる事にしたが、その日の夜に郵便受けに入っていた書類を見たらば、320iの見積書が入っていて、何と大幅値引きされていた。ぶっちゃけ、C180ワゴンよりも100万円安く、しかもエンジンは圧倒的にスムースでパワフルだ。
加えて、若いセールスだったが、これまたヤ●セとは違い極めて優秀だった。
もうこれは買うしかないだろう、という事で、人生初のドイツ製プレミアムカーはBMW320iに決まったのだった。
その後メルセデスのセールスから電話があったので、Cクラスを直ぐに買う事は無い旨伝えたが、相手の反応は予算がないのでパスだろう、みたいだっのでBMWに決めた事を伝えると、気が狂ったようにわめき散らしていた。だめだ、こりゃ。
その後のヤ●セは、2003年に経営不振から伊藤忠商事の参加で経営再建を行う事となった。創業時からの同族経営が破綻したのだったが、まあ、あの体質ではそれも当然だろう。
次回につづく。
E46の320iは良かったですね~徳大寺さんがBMWは乗ってエクスタシーを感じると言っていましたが、乗ると納得してました。