クルマ試乗記の裏話3 【320iとの生活】
7月 21, 2023
人生初のドイツ製プレミアムカー納車の日は、朝からマルで遠足の日の小学生みたいにソワソワしていた。予定の時間にチャイムが鳴り表に出てみると、まさしくBMWが白く輝きながら止まっていた。
当時メルセデスベンツは殆どのグレードで鉄っチンホイールが標準で、アルミホイールはオプションにさえ無かったが、BMWはアルミホイールが標準で、しかも多くのオプションが比較的安価に揃っていた。
今では街中にゴロゴロと走っているBMWだが、20年前では3シリーズとて非常に珍しく、納車されてまず最初にガソリンスタンドに行って給油する際に、店員のお兄ちゃんがボディーにガソリンを垂らしたら大変とばかりに慎重に作業をしているのをみて、国産とは違うステイタスを感じたものだった。
しかし、ドイツ製プレミアムカーといえば維持費、取り分け整備費用が莫大というのが定説だったが、この頃BMWではそれを打開するためにサービスフリーウェーという制度を設けた。これは最初の車検までの3年間は整備費用が全て只!というものだった。
お陰で最後の適用だった初回の車検時にはマトモに払ったら数十万を軽く超えるくらいの部品交換が無償で実施された。尤も、当時は勤務先の後輩を紹介して何台かBMWを成約できた事もあり、特別待遇的なモノもあったが、勿論部品代は輸入元が負担するからディーラーも懐は痛まず、この制度は大成功だった。そして、元々強かったDセグメントだが、Cクラスに対して圧倒的な強さを発揮し、大いに売り上げを伸ばしたのだった。
前述のようにメルセデスベンツに比べてホイールのオプションが比較的現実的な価格で選択肢も多いが、それ以外でもオプションが多く、例えば購入したクルマのトリムは本物のウォールナットがさん然と輝いていたが、これは上級グレードの純正部品をサービスとしてディーラーで取り付けたくれるという、ヤ●セではあり得ない事も可能で、これではBMWのシェアが広がって当然というものだ。
因みにあれから20年程経過した今、BMWなんて街中にゴロゴロしていて、下手な国産上級車よりも数が多いくらいだ。
そして、目標のBMWを購入した事で、一見落着かといえばそんな事は無く、次の買い替えに向けてのクルマ選びを始め、これこそが内外問わず高級車を片っ端から試乗する事になった理由だった。
次回につづく。
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この頃は、エンジンも素晴らしいですが乗り心地も素晴らしかった記憶が有ります。新型になればなるほどホイールの大径化と低扁平率に突き進んでしまって…現行320のMスポ乗ってますが、2000ccで19インチですよ。オプションで、21インチもあるという…自分で選んでおきながら、ガタピシいわせて乗ってます涙
試乗記の更新が途絶えて久しく、ご心配しておりました。愛読者の一人として、BMWの購入記という形でブログが読めることを喜んでいます。当方F30オーナーですが、少なからずb
-otaku様の影響を受けています。暑さが続いてますが、お身体にご自愛ください。