クルマ試乗記の裏話6 【試乗に目覚める】
7月 26, 2023
320iを購入した事でBMWディーラーへの訪問機会が増えていたが、そんな時、5シリーズ(E39)の排気量違い出の乗り比べという提案があり、勿論一つ返事で実施した。
試乗は営業マンの同乗は無く、一人でご自由にどうぞという状況で、車種は525iと530iだった。2002年当時の価格は550万円(525i)と530i(629万円)で、最初は525iに乗る事にした。
走り出して気が付くのは静粛性と乗り心地の良さであり、流石にDセグメントの3シリーズに対してEセグメントだけの事はある。動力性能は320iの2.2Lに対して2.5Lだが、ボディのサイズが大きく重量もある事から、加速性能自体は似たようなものだ。エンジンのスムースさについても大きな違いは無いが、320iの2.2LというBMWの6気筒としては排気量が小さいことが逆に利点となって、寧ろ2.5Lよりもスムースに感じるくらいだ。
525iの価格は当時550万円であり、320iは418万円でその差は約130万円だが、イマイチ人気の無い525iは値引き幅も大きく、イヤーモデルの売れ残りなどでは450万円くらいで叩き売る事もあり、そうなると3シリーズとの大きな差は無くなってしまう。
とは言え、E39は維持費がやらたと高いというBMWの悪い面が残っている車であり、イニシャルコストでは大きく変わらなくても、ランニングコストは大いに違ってくるから、やはり普通のサラリーマンにとっては敷居が高い。
さて次に試乗した530iは、エンジンが3.0Lとなるから当然パワーがあるのだが、実際に乗ってればそんな生易しいものではなく、80万円の価格差は伊達では無い。試乗したのは片側2車線の県道であり制限速度は50km/hだが、40㎞/h制限と同じペースで走っているトロいクルマを追い越す場合、525iでは余程見通しが良いなどの好条件が無いと難しかったが、530iでは楽に追い越すことが出来る。因みにこの道路はセンターラインが白い点線であり、反対車線に出て追い越すことは合法だ。とはいえ、ぶっちゃけ、フルスケールで追い越し終わって左に戻った時の速度は、大きな声で言えないくらいに上っていて、おっとっと、慌てて減速する羽目になる。
さて、この結果は後日、社内メールで友人たちに伝えてのだが、感想を箇条書きした程度であり、試乗記という代物ではなかった。
結局、3シリーズを人生最後のクルマとして乗り潰すというのは無理があると感じ、次の乗換の為にあらゆる輸入車を試乗するという、いわば泥沼状態に突入するのだった。
つづく。
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自分のカーライフと重なる昔話は涙が出てきますねw 3シリーズが大柄になって5シリーズは不用では?の声もありますが、試乗してみるとユッタりドライブするには、この大きさが必要なんだ….と納得します。話しは変わって330iを所有していましたが名機M54は、シルキーシックスというよりは、獰猛な思い出があります。(ブログ主様の試乗記にも出てきているような)最後のスチールブロックだったような記憶が。今でも惜しい一台でした。