クルマ試乗記の裏話22 【国産高級車】
9月 10, 2023
b-otakuのクルマ試乗記はドイツ車の性能が日本車に比べて特出している事、言い換えれば日本車が如何に遅れているかを説くのが目的だった。とはいえ、それなら国産の上級モデルも比較試乗する必要があるという事で、早速実施することにした。
先ずは久々にFMCされたホンダの最上級車、レジェンドから。
ホンダ レジェンド (2004/10/27)
レジェンドとしては4代目に当たるが、米国ではホンダの高級車ブランド「アキュラ」から「TL」として発売されていた。
はっきり言って、日本でレジェンドを買うのはコテコテのホンダおたくで比較的裕福な階級だから、その数は知れている。そしてホンダの常だが、発売当初はこれらホンダおたくの注文が殺到して1年待ちなどになるのだが、一通り行き渡ると途端に売れ行きが止まってしまう、という事になる。
このレジェンドも発売時にはマスコミが絶賛したが、何時しか忘れられてしまった。
ホンダのアキュラと同様に日本車の北米向け高級車ブランドとして、日産はインフィニティブランドが展開していた。その中ではBMW 5シリーズと同一カテゴリーとなるのがインフィニティM、日本ではフーガという名前でセドリック、グロリアの後継車種として2004年に発売されたものだ。
最初は発売直後に250GTに試乗し
ニッサン FUGA 250GT (2004/10/30)
年を明けてから上位モデルの350VXに試乗した。
ニッサン FUGA 350XV (2005/2/26)
ホンダ アキュラ、日産 インフィニティといえば、残るはトヨタ レクサスだが、日本でのブランド展開は2,005年8月であり、この時期(2004年)はブランド展開の準備中であり、新型車もこれに合わせて来年となるため、それならと、トヨタブランドの高級車クラウンが同年にFMCされ、その中で上記モデルのクラウン マジェスタに試乗してみた。
トヨタ クラウン マジェスタ (2005/1/28)
クラウン マジェスタはいわゆるオヤジクラウンの最上級車であり、この時の試乗車は600万円超!事実上はレクサスLSであるセルシオがA仕様なら565万円なのに、何故にマジェスタなんだぁ?というところだが。
ここで、上記の国産高級セダンと輸入車の代表としてBMW 525iのスペックを比較してみる。
まあ、確かにパワーだけをみれば525iは割高だが、それにしても同程度の価格でレジェンドを買うユーザーがいるのだから、世の中いろしろあるものだ。
そして、クラウンマジェスタに至っては5シリーズが割高というなら、前述のようにセルシオがあるのに、マジェスタを買うのはどんな客層だろうか?
「セルシオだぁ~?なんじゃそりゃ。高級車ならクラウンだろう。」という、戦後の経済成長を支えてきた叩き上げ町工場の社長からすれば、「外車」は勿論の事、セルシオなんて訳の判らないクルマも論外だ。
そのマジェスタは、この時点でもカセットデッキが標準装備されていた。
そりゃぁ、お気に入りの「美空ひばり全集」はカセットだから、これが聞けなきゃ話にならないよなぁ(笑
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