上野動物園モノレールが24年廃止
9月 12, 2023
東京都は、老朽化などを原因に2019年から運行を休止していた上野動物園内にある懸垂式のモノレールを2024年7月までに廃止することを決定した。他には無い独自の規格の為に設備の更新費用が嵩むことで存続を断念した。
現在の車両は2001年に更新された40形で4代目に当たる。
このものレールは1957年に日本初のモノレールとして開業したもので、上野動物園西園駅と東園駅のわずか300ḿを結んでいる。当時はモノレール=新しい交通システムという位置付けであり、その人気は大変なものだった。
我が家でも家族でこのモノレールに乗るために上野動物園に出かけたが、長蛇の行列により2時間以上も並んだ覚えがある。そしてやっとの事で乗車出来て、いよいよドアが閉まり、車両はゆっくりと走り出し、動物園の敷地を超えて下には一般道が見え、その上をゆっくりと渡り、やがてまた動物園の敷地に入ったと思ったら、先に見えるのは駅のようだ。
なんと、そこが終点だった!
2時間待ってアッと言う間に着いてしまった。
期待していた「未来の乗り物」は、歩くような速度で走っても直ぐに付いてしまうという、何だか騙されたようにすら感じたものだ。
結局、上野のモノレールのような懸垂式は殆ど普及しなかった。それに対して跨座式はその後東京モノレールとして都心と羽田を結ぶ貴重な足として、現在も現役で運用されているのはご存じだろう。
.