ファーウェイの新型スマホ 独自開発というが部品は密輸入のパチもの

10月 3, 2023 0 投稿者: B_Otaku

 

中国のファーウェイは8月9日、最新スマートフォン「Mate 60 Pro」を発表したが、この機種に搭載された7ナノメートル半導体が中国の技術で開発できる筈がない事から、米国の半導体制裁を掻い潜ったのではないかという議論がなされている。

しかも、内部を調べたら韓国SKハイニックの最新DRAMが使われている事が確認されたという。中国企業は2020年に米トランプ政権が実施した制裁によって、米国の技術を使用した半導体、生産設備を輸入できなくなっていて、当然SKハイニックス製品もこの制裁の適用となる。

これに対してSKハイニックはファーウェイに対して半導体を供給していないと表明している。中国は数年前から米国や韓国製の半導体を輸入するために迂回輸入ルートを構築してきたと言われている。すなわち、中国はインド、台湾、シンガポールなどに法人を設立して半導体迂回窓口としている。

また半導体設備に関しても、マレーシアは昨年日本・米国・オランダから5億8千万ドルの半導体設備を輸入しているが、中国がマレーシアから輸入した半導体設備も5億8千万ドルだった。マレーシアには半導体製造拠点は殆ど無い事から、これらはすべて中国への迂回輸出に使われたという事になる。

な~んだ、米国の規制なんて抜け穴だらけだったんだ。

加えて、周辺国からの半導体密輸も行われているようで、妊婦を偽装した女性が200個以上のインテル製CPUを腹に巻いて中国に向け出国しようとして摘発された例もある。最近は過去にベトナム国境などで密輸を行っていた専門組織を雇って半導体を密輸していることも判明していて、レーダー補足が難しい低空ドローンなども使って半導体密輸を行っていると言われている。

とは言え、密輸では絶対的な量は限られているし、正規価格の2倍というハイコストであり、これでは限界がある。そこで人工知能(AI)を使用するために、中国国内から米国の仮想サーバー(クラウド)サービスを使用して、高性能のチップの入った米国製サーバーを借りる事でAI開発を実施しているらしい。

これら迂回輸入やクラウドサービスへのAIサーバーアクセスに対して、当然ながら米国も規制強化を始めているようで、規制の追いかけっこ状態だ。

それにしても、これだけ制裁されてもファーウェイは何とか生き残っているところを見れば流石は中国人、そのしたたかさは大したものだ。

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