警察官の犯罪が止まらない
11月 18, 2023
最近頻繁に報道される警察官による犯罪。この4カ月で10件の警察官による犯罪が発覚している。
① 11月16日 覆面パトで165km走行 巡査長処分
② 11月16日 変死捜査で現金窃盗 警部補逮捕
③ 11月8日 駐在所内で拳銃を誤射して妻に軽傷 元巡査長に懲役2年、執行猶予3年の判決
④ 11月7日 40代警部補が拳銃の「実弾1発」を誤って発射…拳銃の手入れ作業中 三重
⑤ 11月7日 身分明かし20代女性に性的暴行か、警視正の男逮捕
⑥ 10月7日 長崎県警の警部補、時速141kmでパトロール「性能を試したかった」
⑦ 10月2日 男性警視を盗撮の疑いで事情聴取 スマホから盗撮したとみられる動画も
⑧ 8月10日 駅のホームで運転士ら職員3人を殴る 逮捕された巡査長を懲戒処分
⑨ 7月31日 覚醒剤の使用を上司に自ら申告 静岡県警が地域課所属の警部補を逮捕
【警部補】
⑩ 7月23日 交通違反の取り締まり中に現金入りのバッグを盗んだか 白バイ隊員を逮捕
【巡査部長】
そこで10件の事件について、犯罪を引き起こた警察官の階級を纏めて見ると。
警視正 1
警視 1
警部
警部補 4
巡査部長 1
巡査長 3
巡査
一番の驚きは、警察官の階級として上から3番目の「警視正(国家公務員)」が含まれている事で、しかも身分を悪用して若い女性に性的暴行という、もう問答無用の内容だ。
そして、一般のノンキャリアの警察官なら出世の最高峰、勝ち組の代表である「警視」は盗撮という、まあ性的暴行の警視正よりはマシだが(笑
警部補が4人と最も多いのは上下に挟まれてのストレスの多さが原因だろうか。ただし②の捜査中に現金を窃盗というのは、警察業務に対する国民の信頼を根底から裏切ったもので、これは最悪の犯罪だ。また⑩も同様で、こんな奴らの交通取り締まりなんて、でっちあげがあるんじゃねぇの、と疑いたくなるというものだ。これって、江戸時代だったらば、死罪になってもおかしくないし、良くて遠島というところか。
巡査長が多いのは当然で、以前から警察官の犯罪と言えば巡査長が定番だった。警察官は最下位の巡査を10年務めると自動的に巡査長に昇進する。しかし、巡査から試験を受けて昇進するのは巡査部長であり、巡査長というのはいい年して最下位じゃ可哀そうだからというお慈悲による階級であり、言ってみれば落ちこぼれ。犯罪率が多くても当然というものだ。
ここで警察官の階級章の一覧を表示しておく。なお、警視総監は警視庁独特のもので、他府県では本部長に相当するものだ。
ところで、警察官の犯罪が最近多く報道されるのは、組織が腐ってきたからか、それとも実態は以前と変わらないが、ドラレコやインターネットの普及で、簡単に悪事がバレるようになったのか?
たとえば、①の覆面パトカーの速度違反なんて、以前からいくらでも見かけたものだが、最近はドラレコの普及で言い逃れが出来ない証拠を掴まれ、これを公開されれば警察側としても揉み消す訳にいかない、という事情も大きいだろう。
60年以上前、日本が占領からやっと解放された頃の警察官は、まさに「おまわりさん」と呼ぶにふさわしい、本当に市民の頼りになる存在だったが、日本の地位向上とともに利権も復活し、警察組織も腐りきってしまったようだ。
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