西側から供与された兵器の90%は使い物にならなかった?

5月 22, 2022 0 投稿者: B_Otaku

 

ウクライナ紛争について日本のマスコミの報道だけを見ていれば、ウクライナは西側から新たに提供された武器で逆転に転じ、東部のロシア占領地域も今後奪還するだろう、みたいな事をドヤ顔で主張しているインチキコメンテーターに、恐らく多くの国民が騙されている事だろう。

しかし、海外の報道に目を配れば、そう単純ではない事がわかる。取り分けロシア系の報道機関は全く別の結果を報道するが、まあこれが何処まで本当かは判らないまでも、英米だってフェイクニュースを流しているのだからお互い様、という事だ。

ただし、ロシアのメディアであるプラウダなどは元々ソ連共産党の機関紙だったという事で、共産党のプロパガンダ機関のように思うが、中共の人民日報と比べれば不思議な事に遥かに信頼性があったりする。

さて、そのプラウダによると‥‥
Кнутов: ставка ВСУ на западное оружие не сработала
クヌートフ:西洋兵器に対するAPUの賭けはうまくいきませんでした
С появлением листьев на деревьях ВСУ изменили свою тактику. Теперь часть подразделений или прячутся в каких-то лесных насаждениях, или уходят в города. Об этом рассказал военный эксперт Юрий Кнутов.
木の葉の様子で、ウクライナ軍は、彼らの戦術を変えました。現在、単位のいくつかは、若干の森のプランテーションで隠れるか、都市に行きます。これは、軍の専門家のYuri Knutovによって言われました。
という事で、更に記事の中には西側が供与した武器(米国のスティンガーミサイル)の90%が使い物にならなかったと伝えている。あれあれ、米国が1981年から採用した携帯式航空ミサイルだから、賞味期限切れで廃棄する筈のヤツを送ったとか(笑

そして、ロシアの航空機もその退避方法を習得してしまったとも伝えている。

スティンガーの価格は1ユニット38,000ドルと言われ、オランダ、ドイツ、デンマークから合計1000ユニットが供与されているという。米国の数は判らないが、欧州3ヵ国だけでも3800万ドル、約50億円だが、まあ兵器の価格としては大したモノでは無い。

では、日本のマスコミのウクライナ紛争に対する報道がどうなっているのだろうか?

例として読売新聞のウェブサイトでは
・5月15日 ロシア軍のドンバス制圧作戦、「勢いを失っている」と英国防省が分析…兵士士気も低下
・5月17日 製鉄所から親露派地域移送のウクライナ兵、捕虜交換へ…ゼレンスキー氏「英雄を生還させたかった」
・5月18日 フィンランドとスウェーデン、NATO加盟を正式申請…事務総長「温かく歓迎したい」
・5月18日 ロシア軍、ウクライナ東部で学校など68か所を攻撃か…新型レーザー兵器使用の情報も
・5月20日 ウクライナ情報機関トップが「クリミア奪還」明言…「私は1991年の国境以外は知らない」
という具合に、これを見ればロシアはもうボロボロと思ってしまうが、その後に突然

『ロシア国防省は20日夜、ウクライナ南東部マリウポリのアゾフスタリ製鉄所を完全に掌握したと発表した。同省は製鉄所に籠城していたウクライナの武装組織「アゾフ大隊」の司令官も「投降」したとしており、ロシアはマリウポリ全域を事実上制圧した。(5月20日)』
と、報道している。

そう言えば、昭和20年の日本では連戦連勝のニュースが大本営発表として飛びかっていたが、突然の玉音放送で無条件降伏が伝えられた。

アゾフタイル製鉄所の完全制圧とアゾフ大隊司令官の投稿も、何やらこれをそっくりだが‥‥。

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