安部元首相銃撃事件を再度深堀してみる
7月 13, 2022
事件発生から5日が経過し、事件に関する情報も徐々に明らかになりつつあるが、今回は犯行に使用されたと思われる手製の銃について、少し深く検証してみる。
先ずは銃の形式だが、これは手製の散弾銃で水平二連式となっている。
散弾銃には自動もしくはスライドなどで弾倉からシリンダーに弾薬を装てんするタイプと、銃身を二本持つ二連銃がある。
その二連銃には銃身を左右に並べた水平二連銃と上下に並べた上下二連銃があり、今回犯行に使われてのは明らかに水平二連銃だ。
水平二連銃は軽量な事からフィールド、すなわち狩猟で好まれるが、強度的には上下二連銃に一歩を譲るたに大型獣よりも鳥撃ちに向いている。
二連銃は銃身にヒンジを有する中折れ式で、ヒンジを中心に銃身を回転させる事で、薬室に直接手で弾薬を装てんする。自動式などと異なり単純な構造のために信頼性が高い。
ところで、市販されている散弾銃は強力な火薬により撃った時の反動も大きい事から、射撃には銃床を確実に肩に当てて(肩付け)反動を吸収する。加えて頬もしっかりと銃床に固定する(頬付け)事で銃の反動を体全体で受け止める。
下の写真は強力な装弾を発射する上下二連銃の例だが、射手は‥‥何とオバマ氏だ。大統領時代に米軍キャンプでの射撃風景というが、国のトップが銃の取り扱いに精通しているのは流石に米国だけの事はある。
おっと、日本でも麻生元総理は散弾銃を使用する射撃競技であるクレー射撃で、何とオリンピックの日本代表だった事があるが、これは例外中の例外であり、日本の政治家、取り分けお花畑の偽善左翼は銃に関する知識は全く無い。しかし、共産党の宮本元委員長は散弾銃を所持していたようだから、流石は左翼でも暴力革命を標榜する共産主義だけのことはある‥‥と、妙に感心したりして(笑
今回の手製の銃は入手しやすい黒色火薬を使っているようだが、実はこの火薬は威力が少ない。
散弾銃ではニトロ系の無煙火薬を使うために上の写真をみれば煙も極々少ない。まあ無煙火薬というくらいだから、煙が少ないのは当然だが‥‥。
そして黒色火薬を使う火縄銃は、確かに多大な紫煙を吐いている。この煙の具合は、今回の犯行現場の写真ともそっくりだ。
もう一つ、火縄銃の特徴としては、散弾銃では強力な反動を抑えるために銃床を使うが、火縄銃には銃床が無い。
その理由は大きな音と煙の割には大した威力が無いために当然反動も少なく、銃床が無くても問題ないからだ。
以上を踏まえて、さる銃器評論家の先生がテレビで犯行に使われた手製の散弾銃に関して、有難い解説をしているので、耳を傾けてみた。
曰く
あの煙の量から推察して相当な火薬の量だと思います
必然的に殺傷力は高かった
標準的な拳銃の2倍くらいはありそうな大きな口径でしたから
そこに大量の火薬を詰め込んで
銃と言うよりも大砲に近いような音になったと思う
あれあれ、流石は評論家の大先生(笑
無煙火薬と黒色火薬を同列で比較しちゃってるが‥‥。
ところで、大先生が説明用に持っているのは、明らかに1979年公開のオーストラリアのアクション映画「マッドマックス」で主人公が使用した、ソードオフ・ショットガンと呼ばれる、ショルダーストックを無くしてピストルグリップとし、銃身を短く切り詰めたショットガンで、確かに今回の凶器もこのタイプに分類される。
なお、日本では当然ならが非合法で、正式に許可を申請して所持することは出来ない。では大先生の持っているのは、というと、これはハドソンというメーカーのモデルガンで、当時マニアの間で人気だったが、最近になって、ガスガン(玩具)として復活しているという。
そこで調べてみたらば、あった、あった。
な~る程。大先生も3.3万円で買ったのかな?
さて、結論を纏めると
・凶器はマッドマックスのようなソードオフショットガンを自作したものだった。
・火薬は入手しやすい黒色火薬の為に現場には大量の紫煙が漂っていた。
・その割には威力は大した事は無い筈だが、至近距離が効いたようだ。
・発射音が大砲みたいなのは黒色火薬の為で、音も煙も火縄銃そっくりだ。
それにしても、こんな程度の凶器で、しかも10m弱離れた場所から、ストックも無い手製銃で正確に首と胸に当ったというは、恐らく偶然だろう。
そして、最大の原因は2発目を撃たれる前にSPが安倍氏のカバーをしなかった事で、偶然と無能が重っての事件だったという事か。
という事は、裏に大きな組織が動いている、マルでケネディ暗殺の再来‥‥では無さそうだが‥‥。
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