韓国では美術品の上下を逆に展示する例が頻発し、美術商は高価な作品を手垢で台無しにしたり・・・

11月 14, 2022 0 投稿者: B_Otaku

 

韓国で開催された米国の写真家、ビビアン・マイヤーの個人展で作品の一部を逆さまに展示しているのが発見されて物議を醸している。

それは1965年のモノクロ写真で、展示場では木の葉が重力に逆らって跳ね上がっている状態だった。発見者が指摘すると謝罪や説明もなく、コンビニに物を並べるように扱う態度だった、という。

しかもミスは他にもあって、街角で偶然捉えた新聞紙の連作(1973年)のうち、1作品が逆さまに掛けられていて、床に置いた丸い鏡に自分の顔を映して見ている少女の写真(1953年)も同様だったというのだ。

実は彼の国では他にも同様なミスが頻発していて、韓国国立現代美術館における「李健煕コレクション」の李仲燮展で、絵画作品「父と2人の息子」(1954年)が1カ月以上も逆さまに掛けられていた。

また、昨年12月にソウルの「芸術の殿堂」で開かれた、フランスの野獣派の画家アンリ・マティスの展示でも、1953年の切り絵作品「舟( Le Bateau)」が逆さまに掛けられるというハプニングが起きた。

この手のミスはニューヨーク近代美術館などでもおこってはいるし、確かに抽象画のようにどっちが上だか判らない作品なら上下逆に掛けても気が付かなかったという事もある。しかし、写真を逆にすれば、重力を考えてもおかしな事になると思うのだが…。

しか~し、この程度で驚いてはいけない!

韓国を代表する美術商の「国際ギャラリー」が85万ドル(約1億2400万円)相当の作品を損傷して訴訟されていたのだった。

その「事件」とは、世界的なインスタレーション・アーティストのドナルド・ジャッドが1991年に完成させた、アルミニウムと透明アクリルガラスで作られた四角い箱が壁面に取り付けられている立体作品に、人の手垢をつけたまま放置し、アルミが腐食して作品として販売できなくなった、というのだ。

おいおい、貴重な美術作品を素手で、それも手垢だらけの不潔な手でベタベタ触るってえのも、これまた彼の国らしいねぇ。

まあ、日本人の芸術に対する意識だって自慢できるものではないが、流石に彼の国の意識は展示会を企画するプロでさえ全く見識が無いというのは、いや予想どうりで嬉しくなると言うものだ(笑

.