「ケーキの切れない非行少年たち」がベストセラー

5月 4, 2023 0 投稿者: B_Otaku

 

殺人や強盗、性犯罪などの凶悪な罪を犯していながら、「ホールケーキを3等分する」といった簡単なことすらできないほど、認知機能に問題を抱えた非行少年たちの実態を明かした『ケーキの切れない非行少年たち』(新潮新書)がいま、ベストセラーとなっている、という。

本書の中で、これらの少年達の多くが「境界知能」であると指摘している。知的障害とはIQ(知能指数)70未満と言われているが、境界知能とはIQ70~84に相当する人々を指し、人口の14%と言われている。

これらの子供達は小学校2年生くらいから勉強についていけなくなり、家庭や学校では厄介な子として扱われ、中学生くらいで犯罪に手を染め、逮捕されて少年鑑別所に入った段階で初めて障害があった事が判明するのが実態だという。

14%といえば35人学級で約5人もいる事になる。確かに公立中学に通っていた当時、クラスに二人くらいは頭は悪いし、暴力や窃盗なんて当たり前という同級生が居たのを思い出した。

中学卒業後に都立の進学校(当時は私立よりも都立の方がレベルが高かった)に入学して、最初に感じたのはどうしようもない悪が居ないことだった。尤も学年が上がるに連れて、実は悪だった奴らが本性を現すのだが、「悪」の種類が違ったりして、ある面、頭の良い悪の方がたちが悪かったりするが‥‥。

ところで、大人についても既にアップしたブログで同じテーマを扱っていた。
刑務所の受刑者は知能指数が低かった

境界知能は知的障害の定義には外れるから支援なども無い。しかし今の世の中では、社会生活を営むにはIQ100は必要と言われているから、実際には様々な困難に直面するだろうが、それでも放置されている事になる。

結局これらの事実上の障がい者の面倒を見る「福祉施設」の役割は刑務所が担っているのだった。

あれっ、何だか今日はシリアスな内容になってしまって、最後のオチが出てこない。

次回はやっぱり文ちゃんネタで笑ってもらおう。

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