中国での販売激減に続き今度はインドで不買運動の韓国ヒュンダイ自動車
2月 12, 2022
韓国メディア(朝鮮日報)が伝えたところでは、インド市場で販売好調だった現代自動車がSNSへの投稿内容が原因でインド・パキスタン間の領土紛争に巻き込まれた、という。
その発端は今月5日に現代自のパキスタンでの提携企業、現代ニシャットの公式SNSアカウントに「カシミールの兄弟たちの犠牲を忘れず支持しよう。彼らは自由のために戦っている」という文章を掲載した事だった。
カシミールはインドとパキスタンが夫々自国領と主張している紛争地帯であり、第1次、第2次印パ戦争の切っ掛けとなった事もあり、この投稿がインドのネットユーザーを怒らせてしまった。
それにより
「現代自がパキスタンの味方をした」とか
「我々を 侮辱した」
という事になり、インドのSNSには
「現代車を予約していたがキャンセルした」
などの書き込みもあり、現代自の不買運動に発展している。
実はこの問題の投稿はパキスタンにある提携企業現代ニシャットの現地社員が行ったもので、現代自関係者によると
「現代自は現代ニシャットには出資しておらず、経営にも関与していない。会社はニシャットグループに所属している」
という。
この問題に関して、現代自のインド法人は必至で事態収拾を行っているが、インド人の怒りは簡単には収まりそうもないという。ヒュンダイ自といえば、中国ではボロ負けでも欧米とインドでは順調な実績を挙げているとホルホルしていたが、これによりインドも失ったかもしれない。
⇒ヒュンダイグループ 欧州でBMWを抜いたとホルホル
まあ、今回の問題については現代自は被害者とも言えるが、落ち目になるというのはこういう事で、世界中で総スカンを喰らっているのに、更に運にまで見放されるというのは世の中の常だから、これぁ諦めるしかないねっ(笑
ところでインドの自動車市場というのは、長年スズキの現地法人「マルチスズキ」の独壇場であったが、ここに切り込んできたのが現代・起亜自の現代グループで、小型セダン主体のスズキに対して、SUV市場で攻略してきた。
その中でも現代自のクレタはインドで最も人気のSUVとなった。クレタとはサブコンパクトクラスのSUVで中国ではix25の名称で販売されている。
インドでは2015年から発売しているもので、現代自のSUVとしては完全に旧世代のクルマだ。
SUV人気はインド国民の所得水準が改善した事が大いなる原因のようだ。現代グループではアクセントやソナタなども地道に販売されているというから、スズキも上級嗜好に合わせてラインアップを充実する必要があるだろう。
と思って調べてみたらば、乗用車についてはスイフトが販売されていたし、それをベースとして4ドアセダンとしたディザイアという車種もあるようだ。
そしてSUVでは、おおっ、エスプレッソ(S-PRESSO)という車種があった。
これは2019年に発売されたもので、時代遅れのヒュンダイ クレタと比べれば、圧倒的に勝ち目がありそうだが‥‥。
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