安部派5人衆を起訴できなかったのは検察の敗北
1月 23, 2024
大騒ぎした安部派による政治資金パーティーを巡る事件は幹部5人への強制捜査が想定され、巷では「NとHが逮捕される」などの噂が乱れ飛んでいた。
ところが検察は安部派幹部を不起訴とし、会期責任者を在宅もしくは略式起訴という事で決着したのは、既に報道されている通りだ。
去年末の時点での報道では、検察は「エース級検事を100人態勢」で捜査とか、安部派や二会派の事務所を家宅捜索などで、これぁ前代未聞の大事件になる、と思わせていのだが‥‥。
ところで「エース級検事を100人態勢」という見出しの記事の内容を見ると
『全国からエース級検事を含めた応援を集め、過去最大級の「100人規模」で捜査を進めている
と伝えていた。』
すなわちエース級検事を100人ではなく「エース級検事を含めた応援」だから、まあ何人かはいるとしても、恐らく多くは検事どころか検察事務官だろうと推定できる。
テレビの報道で検察の家宅捜索といえば、10人以上がぞろぞろと強制捜査の為に建物に入っていく映像が定番だが、あのメンバーは先頭の一部は検事だろうが残りは検察事務官、要するに下級公務員らしい。
そりゃそうだよねぇ。
国家公務員の中でもエリートの検察官が、紙屑の押収や運搬などの単純な力仕事をするとも思えず、自分たちは指示するだけで事務官をこき使っているに違いない。大体、捜索が終わって建物から検事が段ボールを持って出てくるが、段ボール一杯に書類を入れたら重くて持ち上げる何て不可能だ。
結局、カメラには映っていないが、事務官が台車に乗せて汗だくで運搬しているのだろう(笑
本題に戻って、100人の応援体制まで敷いて安部派の幹部5人の立証を諦めた事は検察としては大恥をかいての終了だが、起訴をするために十分な立証が出来なかったというのは本当だろうか?
ところで、噂の安部派5人衆だが、その中で松野博一氏の実家は漁師と船大工で学歴は早稲田大学法学部卒業、松下政経塾を経て政界に進出したようだ。
そして西村康稔氏の実家は時計店で東京大学法学部卒業後通商産業省勤務でメリーランド大学大学院修了というから典型的エリートキャリア官僚だ。
次に萩生田光一氏も実家は地主というが、政界関係者ではない。
すなわち、上記の3人は世間知らずのお坊ちゃんである2世議員ではなく、それぞれルートは違うが厳しい競争社会で敵を蹴落としてのし上がったというタイプだから、親方日の丸の社会で机を叩いて怒鳴れば簡単に自白をとれる低知能の犯罪者相手しか経験の無い検察官の手におえる相手では無い。
勿論残る二人も、多少親族に政治家がいるとはいえ、バリバリの2世ではないし、高木氏は長年建設会社を経営してきた社会経験もあり、また世耕氏は「チーム世耕」でお馴染みのネット言論への陰謀で有名となり、その手柄を認められて安部氏に見いだされたというくらいだから、これまた検察官の手におえる相手では無い。
と、考えると、起訴できる見込みが無かったという理由も嘘では無さそうだ。
とは言っても東京地検特捜部といえば、その成り立ちはGHQによる闇資金摘発のための組織であり、その後もDSの手先として米国(=DS)の意向に逆らう政治家を葬り去るための組織だったのだから、今回も何やら闇世界との関係があるのは疑われて当然だ。
と、まあ、この件については項を改めて考察したい。
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