中国が南シナ海に海上原発を推進

5月 5, 2024 0 投稿者: B_Otaku

 

南シナ海でサンゴ礁を埋め立てて軍事基地を建設し、これを領土と主張している中国だが、今度はその軍事基地に電力を供給するために、海上に原子力発電所を建設しようとしているのだった。

実際には完成まで数年はかかるというが、そんなものを造られたら環境汚染と安全保障で周辺国にとっては大きな脅威となってしまう。

中国にしても、軍事的な意味は隠さず中共の機関紙、人民日報傘下のタブロイド紙、環球時報
「海上原発が設置されれば、南シナ海の島と環礁は、本質的に原子力推進航空母艦となる」
「これらは、遠くから来る米国の空母艦隊よりも軍事的にさらに有利だ」
と、報じている。

しかし、「移動できない原子力空母」なんて、潜水艦から攻撃されればアッという間に崩壊してしまい、その時の海洋汚染は致命的となる。

それにしても中国の原発技術はどの程度なのだろうか。

中国の原子力発電所(2022年現在)は下図からみて、操業中が6カ所、建設中が6カ所、計画中が7カ所となる。

また、操業中の原子炉は13基、何れも加圧水型で、主として容量1000MWクラス。オリジナルはフランスのM310型で、これに改良を加えたものだ。

なお、建設中の原発は2006年より建設を開始した嶺澳原発でさえ、2011年の完成予定を大幅に過ぎた今でも、未だ完成していない。

2006年当時は、未だ戦狼外交などの影は無く、西側との関係も良好だった事から、浙江省の三門原発向けタービン発電機パッケージは三菱重工業製だったが、米国の対中国制裁も厳しくなっている折、原発の発電機器類の調達は簡単では無いだろう。

それもこれも、調子の乗って牙を見せてしまったアホなキンペイのお陰であり、全く危ないところを気付かせてくれたという、有難い結果となったのだった(笑

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