楽器と騒音問題のクリア2 (年金フル世代の趣味)

前回のブログ(6月3日 楽器と騒音問題のクリア) の続編をお送りする。前回は電子管楽器とでも言うのだろうか、EWI の紹介をしたが、今回は電子楽器の王道であるシンセサイザーを取り上げてみる。

シンセサイザー (略称シンセ) と聞いて思い浮かべるのは、鍵盤の付いた楽器で、パネルには各種のスイッチがずらーっと並んでいるようなものだろうか。いや人によっては巨大なパネルに膨大なスイッチや端子があって、これらを接続するケーブルが縦横無尽にぶら下がっているようなものを連想するかもしれない。最初にこのシンセサイザーを使った演奏をテレビなどで目にした、といえば日本の YMO (Yellow Magic Orchestra) だった。YMO は 1978年に結成されたテクノ系のグループで、シンセサイザーとコンピューターを使用した全く新しい音楽、特に80年頃のワールドツアーはテレビでも放送されたから、リアルタイムで見ていた読者もいるだろう。

下の動画は1980年の日本武道館公演で、左側の坂本龍一と右奥の矢野顕子、そして右手前の細野晴巨が其々シンセサイザーを演奏している。ただし細野はベースパートを弾いていて、要するにベースシンセサイザーという使い方だ。もう一人、中央奥で巨大なスイッチの化け物のような機材を操作しているのが松武秀樹で、この機材はモーグモジュラー (通称 “箪笥”) と呼ばれるもので、これをライブで使用するのを見てぶっ飛んだものだ。

この当時のシンセサイザーはアナログシンセと呼ばれるもので、全てアナログ回路により構成されていて価格も高価だった。当初アナログシンセはモノフォニックと呼ばれる単音しか出ないモノで、あの巨大な箪笥でさえ同様だった。これに対して複数の音が同時に出るタイプをポリフォニックと呼び、YMO では坂本と矢野が使っている。代表的なものはプロフェット5というその名の通り5音が同時に出せる (和音が出る) もので当時150万円もしたから、アマチュアにはとても手に届かない高値の花だった。因みにモーグモジュラーは一千万円以上!だった。

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その後シンセサイザーはデジタル方式に進化して、確かに高性能で低価格、しかも小型軽量となっていったからアナログシンセは衰退してしまった。ところが最近になってアナログシンセの独特の太くて存在感のある音が再認識されて、多くのメーカーから新型や過去の名器の復刻版などが発売され始めた。

ここで本題に戻って、年金フル世代の趣味としてこのアナログシンセを弄ってみるとうのは如何だろうか。でもなあ、ピアノ弾いた事無いから鍵盤何て弾けないから‥‥何て心配は無用。アナログシンセの楽しみ方は音づくりで、演奏と言ってもモノフォニックなら一音しか出ないから片手でボチボチ弾けば良いのだから何とかなる。

そこでお勧めはKORG アナログモノフォニックシンセサイザー MS-20 mini で、日本の電子楽器の専門メーカーであるコルグが1978年に発売した MS-20 を 86%の縮小サイズで現代に再現したもので、当時と同じ完全アナログで、しかもケーブルによるパッチングができるセミモジュラーだから奥の深い使い方ができる。しかもメモリー何てモノは無いから、複雑な設定は2度と再現出来ないかもしれないというローテクが逆に楽しく、趣味性万点だ。更に実売価格が 3.5万円位だからそれ程財布も痛まない。

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KORG アナログモノフォニックシンセサイザー MS-20 mini

それでも未だ高いというなら、iPad のアプリで KORG iMS-20 というのが有って、価格は何と 3,600円だから MS-20 mini の1/10 ! それでiPad の画面上で全く同じ動作が出来る。尤も iPad を持ってないと始らないが、もしも iPad を所有していればこれは是非お勧めできる。これで慣れてきて、やっぱり現物のスイッチやツマミをいじりたいと思ったらばハードを買えば良い。

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これでピューンとがビョーとかやっていると、何時の間にやら時が過ぎてしまう。

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