イランの攻撃を99%崩御したイスラエルの防空システム「アイアンドーム」とは
4月 16, 2024
13日から14日にかけて、イランがイスラエルに向けて約170機のドローンと、30発以上の巡航ミサイル、そして120発以上の弾道ミサイルが撃ち込まれたが、99%を撃ち落とした事で、死者はゼロだったと伝えられている。
イスラエルは「アイアンドーム」という防空システムを装備しており、今回それが大いに役立った事が証明された。
そのアイアンドームとは、イスラエルの軍事防衛関連企業であるラファエル社とイスラエル国防軍によって共同開発された防空システムだ。
アイアンドームは4キロメートル以上70キロメートル以内から発射される155mm砲弾、ロケット弾は元より、対空ミサイルとして10キロメートル以内のUAVや航空機、誘導爆弾に対する近接防空を担うことも考慮されている。
構成は指揮ユニット (BMC:Battle Management & weapon Control)、EL/M-2084)、 探知 / 追跡レーダー(ELTA EL/M-2084 MMR)、多連装ミサイルランチャー (MFU:Missile Firing Unit) の3つのユニットで構成されている。
何れも台車に搭載して移動が可能だ。
なお、以下の写真の出展は全てwww.army.milによる。
ユニットの積み降ろしは台車の後部に装着されてクレーンを使用する。
アイアンドームは2006年にガザ地区からのロケット弾攻撃で市民33人以上が犠牲となった事から、2007年にロケット砲に対応可能なシステムとしてラファエル社に発注されたものだ。
今回アイアンドームによる迎撃が成功したのは、ドローンなどの多くがイスラエル領に到達する前に、米軍やヨルダンにより撃墜された事で、イスラエルの迎撃の負担が軽くなった事が挙げられる。
加えて、イランも早い段階で攻撃情報を発信していたようで、何やらヤラセ臭い面もある。イランとしては国内世論を考慮すれば、大使館攻撃の報復をする必要があるが、イスラエル側の被害が大きいと全面戦争になってしまう。
今回の攻撃に対して、イスラエルが報復攻撃をしなかったとしら、実は両陣営が裏で釣るんだヤラセにも思えるし、逆に全面戦争になったとしたら、何やら真珠湾攻撃的な偽旗作戦にも見える。
結局、裏でDSが最後の悪あがきのシナリオを実行しているのかもしれない。
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