ファーウェイ、既に独自OS開発中

5月 24, 2019 0 投稿者: B_Otaku

ファーウェイへのアンドロイドOS供給停止に対して、ファーウェイは自前のOSを開発しているという。

その名は「HongMeng OS」と呼ばれていて既に2012年から開発を始めていたようだが、実はOS自体の開発の難易度というのはそれ程でもないが、一番の問題はエコシステムとアプリのサポートと言われている。

ここでエコシステムとはOSとベンダー、サードパーティ、ユーザー、ベンチャーがそれぞれの環境を維持させ収益を上げるモデルの事で、例えばiPhoneでは全てのアプリは原則としてアップルストアから購入するが、そのどれもがレベルが高く、しかも価格が安いという魅力がある。特にその価格は驚異的でPC用なら何万円もするものが数千円以下で購入できるし、その種類も膨大となっている。これは同じくiOSを使用するiPadでも同様だ。

実は数年前に何かタブレットPCを買ってみようと思い、偶々激安(約1.5万円)で売っていたアマゾンのKindleを購入したのだが、アプリの数が極めて少なくしかも質も悪いという状況で、結局電子書籍を見る意外に使い物に成らなかった。それで諦めてiPadを購入したのだが、こちらは価格的にはKindleの3倍以上だったが、そのアプリの豊富な事と買い得価格な事に気が付いて、これぁKindleは勝負にならないな、と実感した次第だ。

そしてアップルの場合、購入したアプリや音楽および画像データーなどのソフトウェアをMac、iPad、iPhoneで共有出来るなど、実に上手くシステム化されている。これこそがアップルの最大の強みだ。ただしMacについてはOSが別(Mac OS)であり、アプリの価格もPC(Windows) と同等だから一桁高い。勿論能力は遥かに高い場合が多いが‥‥。

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話が逸れたが、ファーウェイが独自のOSを使用したとしても、アプリや音楽ソースその他が充分な数を用意して、運用するのは多くの時間を要するだろうから、結局ユーザーからすれば使い物にならない事になる。尤も最近のように多くのユーザーはスマホを所持している現状では、アプリを使いこなすヘビーユーザーは極一部であり、多くは電話とメールとネットの閲覧にしか使用しないだろうが、そのメール(G Mail)やネット用のブラウザ(Chrome)でもGoogleは大いなる強みがあり、ファーウェイはこれらの開発や整備も短期間に完成させる必要があり、これは簡単にはいかないだろう。それにメールサーバーが中国で運用されているなんて個人情報が中国共産党にダダ漏れになる心配を考えれば、中国人以外のユーザーがどれ程確保出来るか疑問もある。

ところでファーウェイが世界市場でのシェアを大きく落とした時に漁夫の利をさらうのは‥‥そう、あのK国の”爆発するスマホ”かもしれない。