小型原子炉は脱炭素化の切り札となるのか?

10月 3, 2021 0 投稿者: B_Otaku

 

世界中が温室効果ガスの排出量を低減する「脱炭素化」を掲げている今日この頃。しかし、再生エネルギーは使い物にならず、となると原発を使用する必要が出て来るが、しかし福島の例で証明されたように、あれは余りにも事故のリスクが大き過ぎる。

しかしここ最近、話題となっているのがSMR(Small Modular Reactor)、日本語では小型モジュール炉というもので、小型の原子炉は体積の割に表面積が大きく、極端な話では冷却水を必要とせずに自然に冷えるとう事も考えられる、という。

さらに原子炉全体を簡単な構造に出来、メンテナンスもし易く、コストも削減でき、経済性も向上というから、正に良い事だらけだ。

と、喜んではみたものの、本当にこれが実現できるのか、という疑問もある。そこで今現在で一番進んでいるといわれる米国NuScale社のSMRについて概要を示しておく。

この初号機はアイダホ国立研究所に建設が計画されていて、米国の原子力規制委員会での審査も最終段階にある、という事は未だ現物は無いのだった。

SMRは通常の加圧水型原子炉の1/20程度の5㎾のモジュールをプールの中に最大12個設置する。1つのモジュールには「圧力容器」「蒸気発生器」「加圧器」「格納容器」が一体となり、冷却ポンプや大口径の配管が不要となる。

そして各モジュールはそれぞれ独立したタービン発電機と復水器に接続するなど、小型化と一体化で大規模な冷却材喪失事故のリスクを回避する、というものだ。

確かに、現状の原発は巨大でしかも現場仕事で複雑怪奇な配管工事を行うなど、コストも信頼性も問題があり過ぎるから、それらが回避されるだけでもメリットはありそうだ。

しかし、基本的な原理は全く変わらないのだから、「画期的」という程では無さそうだ。

と思ったら、やっぱりこのSMRについては否定的な意見も結構あった。それによれば、SMRは既に70年前からの技術であり、しかも問題も多くて、建設されたのも極僅かである。そんな技術を今更穿り出して、あたかも最新技術の救世主であるかのようなプロパガンダを行うというのは、確かに原発マフィアが考えそうなことだ。

そう言えば、例の環境詐欺少女が、また活動を始めたようだ。詐欺師である事がバレているのにねぇ。
環境詐欺少女グレちゃん 共謀者の逮捕で詰み寸前

全く懲りない奴らだなぁ。