米国の銃規制法案の内容はどんなモノなのか

6月 11, 2022 0 投稿者: B_Otaku

 

米国では以前から銃に対する規制について、保守と革新で大きく意見が分かれていた。すなわち民主党は銃規制に賛成であり、共和党は反対の立場だが、今回は超党派での投票で銃規制案が確認された。

その大きな内容は、現在は18歳以上なら誰もが購入出来る「5発を超える弾薬供給装置を備えている、または受け入れる能力を備えた半自動センターファイアライフルまたは半自動センターファイアショットガン」に対して、21歳未満への販売を禁止する、というものだ。

これは何を言っているかといえば、センターファイアライフルというのは、一般的なライフル弾を使用するもので、これに対してリムファイアは主にライフル射撃競技に使用する小口径で火薬の量も少ないものを指している。

下の写真では上の2つがセンターファイア―弾で、下がリムファイア弾となる。

そして半自動ライフルというのは、引き金を引くと弾丸が発射されると共に空薬莢が排出され、次弾が装てんされるもので、引き金を引くたびに連射されるものだ。

更に5発を超える弾薬供給装置というのは通称ロングマガジンと呼ばれているもので、本来は軍用の小銃に使用するものだ。

と言う事は、この条件に当てはまる代表的な銃は「AR-15」だ。

このAR-15は、米国の乱射事件で度々使用されている。上のポスターを見れば、コルト社は狩猟スポーツ用と言っているが、ぶっちゃけこれは‥‥

米軍の正式小銃であるM16の民間用であり、最大の違いはM16はフルオート、すなわち引き金を引いている間は連発で発射できる、言ってみれば機関銃のような使い方が出来る機能が、AR-15では省かれている事だ。

実はこれを改造する部品も米国では出回っているようで、結局現状では18歳以上なら事実上米軍の自動小銃と同等なライフルが購入できるから、せめて21歳以上にしよう、というのが改正案の大きな目標だ。

いやまあ、日本人からすれば信じられない事だが、これが米国人の感覚なのだ。

因みに日本ではライフルの所持には散弾銃で10年以上狩猟を経験しないと許可されない。

しかも、小口径は許可されない為に5.56mmの実包を使うAR-15はこの時点で許可されないし、弾倉も最大5発と規制されているから、米国では18歳以上なら購入できる銃が、日本では個人で所持する事が一切出来ない事になる。

日本は銃規制に関しては世界一厳しい、というか病的に厳しい国であり、お花畑の偽善左翼は喜ぶだろうが、さていざ日本がどこかの国に侵攻されたら、銃音痴の国民では国を守る事は出来ないだろう。

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