来年度からプログラミング教育が小学校で必修化!

6月 22, 2019 0 投稿者: B_Otaku

この2回程、チョイと危ないネタを使ったので、今回は極々オーソドックスに学校教育の話をする。

表題のように2020年4月から小学校でプログラミング教育が必修化される。これは2017年3月に公示された新学習指導要領によるもので、そのなかで「情報活用能力の育成を図るため、各学校において、コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報手段を活用するために必要な環境を整え、これらを適切に活用した学習活動の充実を図ること」と示されている。

まあ役人言葉だから解かり辛いが「各校でPCなどを用意して授業に取り入れていく」と解釈すれば良いだろう。しかしPCなどを各校で用意すると簡単に言ったって、1人に1台の端末を配備するなんて出来るのだろうか? まあ百歩譲って各校で各学年に1クラス分を揃えるとしたって、40人×6学年で240台必要で、1台3万円としても720万円の予算が必要で、しかも来年3月に迫っているのだ。

まあハードウェアの方は金を掛ければ何とかなるにしても問題はソフトウェアで、一体どんなものを使って何を教えるのか、ということだ。プログラムと言ったってまさか小学生にC言語を教える訳も無い。それで文部省は如何しているのかといえば、今現在教科書は勿論具体的なプロブラム教育に関する指針も無いようだ。

それでも世間で囁かれているのはScratch(スクラッチ)というビジュアルプログラミング言語の使用で、これは米国のMIT(マサチューセッツ工科大学)が開発して無償で公開しているものだ。この言語は主としてマウスを使用するものでキーボードに不慣れな小学生でも使う事が出来る。

しかも最新版はウェブブラウザ(ただしAdobe Flash Playerが必要)上で動く為に、インストールも不要で直ぐに使用できる。という事で早速動かして見たい読者の為に以下にURLを貼っておく。
https://scratch.mit.edu/

上記のサイトのトップページで「作ってみよう」という部分をクリックすると以下のような作業スペースが表示され、例題が開設される。なお有りがたい事に全て日本語仕様となっている。

詳細は実際に動かして確認した方が解かり易いが、概要を言えば左から2列目の「動き」の中にコマンドがあり、これをマウスで隣りのエリアにドラッグする事でプログラムが作成できるというもので、これは中々良く出来ている。

それで、学校で教えると言っても親としては我が子がちゃあんと学習できるのかという疑問や不安もあるだろう。そこで学習塾の出番となる。流石は商売だけあって既に多くのフランチャイズが名乗りを挙げていて、このフランチャイズへの参加によりコンピューターに関しては全くの素人でも、教育体制が完備していて短期間の講習で教室が開けると謳っているいる。

まあ幾らピンはねされるかだが、サイドビジネスとして検討するのもありかもしれない。今なら時期的に早い為に、急いで開業すれば過当競争になる前に生徒を確保しておく、とかも可能かもしれない。