みずほATM障害は常識外の初歩的ミス 他の地銀首脳も呆れる程
8月 26, 2021
みずほファイナンシャルグループ(FG)が先週20日に、みずほ銀行とみずほ信託銀行全店で窓口での入出金、振込などの取引が出来なくなるという障害が発生した。
あれあれ、またかよ。みずほといえば年がら年中トラブっているという気がするが、事実今度のトラブルで今年5回目だった。
と、思ったら更に23日には6度目の障害が発生した。
それにしても同社の情報部門はどうなっているんだ?
例えば今年2月28日の現金自動預け払い機(ATM)の障害は、定期預金の自動継続などの作業が集中する月末という、一番システムに負荷が掛かる時期に大量のデータ移行を実施するという、常識外の事をやらかしたのが原因だった。
このデータ移行は紙の通帳を使わないデジタル口座サービスに移行するためのものだったが、通帳は4月時点の数に対して印紙税がかかるために、少しでも早いデジタル化の実施を焦ったためだった。
恐らく情報部門では、その危険性を指摘していた筈だが、それよりも印紙税を節約したい経営陣に逆らう事は出来なかったのだろう。
はっはっはっぁ、印紙税ケチる為に無理なデーター移行でシステムパンクさせるって、もう大銀行のやる事じゃない。これには、他の地銀の首脳達も呆れているようで、確かに中小銀行だってそんなミスはしないのに、どうなっているんだろうねぇ。
みずほFGは日本興業銀行・第一勧業銀行・富士銀行の旧3行が合併したものだが、旧所属行の内部抗争は酷いものらしく、未だにバラバラ状態と言われている。しかもこれら全く異なる情報システムを統合した事から、元々システム時代が問題山積みだったのかもしれない。
加えて、みずほFGといえば、韓国に対して信用状を出したりで膨大な債権を持っているために、韓国がデフォルトした時の事を考えれば、大手銀行の中では一番危ない銀行とされている。
今の銀行は言ってみれば情報処理産業といえるくらいにコンピューターシステムの重要度が高い業種であり、その銀行のシステムがトラブルだらけで使えないとなれば、もうこのグループは解体するしか無いのではないか。