中共は地方政府に恒大の破綻に向けての準備を指示している

恒大集団破綻の可能性については、流石に日本の地上波テレビも報道しているようだ。ただし、23日の利払い不履行については回避されたと伝えているようだが、あれっ、それって中国国内の人民元建ての話で、国外のドル建てについては未だ不履行の可能性が高いんじゃなかったっけぇ？
⇒恒大集団 踏み倒す予定だった23日の債券利払いを実施へ

実は恒大の破綻については、WSJ(ウォールストリートジャーナル)が記事を出している。ただし、WSJは有料会員向けのために無料でWSJの情報を伝えているCNBCの記事をリンクしておく。
⇒China asks local officials to prepare for ‘possible storm’ if Evergrande fails, WSJ says
WSJによると、中国は、恒大集団が失敗した場合に「嵐の可能性」に備えるよう地方当局に要請している。

これによれば、中共の中央政府は地方政府に対して恒大集団の破綻に対して備えるように求めているが、その時の波及効果を防ぐために政府が不動産業者を救済する事には消極的である、と伝えている。

元々、キンペイからすれば庶民が低価格で不動産取得をする共同富裕の為には、むしろ恒大の破綻は望ましい事である訳で、さりとて富裕層である太子党や上海閥からすれば、自らの資産が泡と消えるような恒大の破綻を許す筈も無く、まあこの辺は力関係の微妙なところだ。
⇒恒大集団 20日の利払いをデフォルト、23日分も踏み倒す気配

それにしても、この恒大の破綻についての情報は刻一刻と変化している。

まあ、資産家は最大限に情報を集めて、自らの資産を吹っ飛ばさないよう頑張ることだ。

そして、資産の無い我々は‥‥高みの見物と洒落込もう。