韓国ファナックが利益から日本に５０００億ウォンを配当

ファナックといえばNC（数値制御）工作機械用のコントローラーでは世界的なシェアを持つ日本企業だが、そのファナックの韓国法人が昨年末に株主に対して総額6000億ウォン（約600億円）の特別配当を行った。同社の株主構成は日本のファナックが94.7％の為に5000億ウォン以上が日本に送金された事になる。

現代の工作機械は殆どがNC制御のために、韓国の工作機械メーカーはファナックから制御機器を購入し、これを自社製の工作機械と組み合わせてNC工作機械として販売している。要するに美味しいところは全てファナックに吸い取られてしまうのだった。

勿論韓国でもNCコントローラーのメーカーはあるが、殆ど競争力が無い状況のようだ。

そういえば、NOジャパン運動の時に、ファナックの購入拒否運動ってえのは聞いた覚えが無いが、まあそんな事をやったら韓国の工作機械の販売が出来なくなってしまうから、知らん顔していたのだろう。

NC工作機械といえばその昔、東芝機械が旧ソ連にモグリでNC式マシニングセンターを輸出した事で、ソ連の潜水艦の低騒音プロペラスクリューの加工が可能となり、これによってソ連の潜水艦の探知が困難になって大騒ぎ、という事件があったっけ。

要するにNC技術は軍事技術にも密接な関係があり、中共のジェットエンジンの寿命が極めて短くて、オマケに水に弱く、雨天の作戦ではその後の整備が大騒ぎ、という状況なのも、部品の工作制度が悪いと思われ、これは製造技術と共に工作機械での加工精度が悪い事も原因だろう。

それにしても、日本の底力は大したものだ。

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